加齢に伴う心の変化について

高齢者のケアをする時は、加齢に伴う心の変化に配慮することがポイントです。
加齢によって、体の機能が衰える高齢者は多いです。
若い頃は健康に自信があったのに、病気になったり体が動かなくなったりすると自分の健康に不安を持ち、メンタルにも影響します。
健康面の不安が高まると、老人性うつを発症することもありますので注意しましょう。

まずは、体の機能が衰えないように工夫することが重要です。
日常生活に運動の習慣を取り入れて、体を動かすように働きかけましょう。
特に散歩は外気に触れるのでリフレッシュに効果的で、前向きな気持ちになれるため、高齢者が積極的に戸外へ出ることはとても大切です。

退職がきっかけで自宅に閉じこもるようになる高齢者は、社会から隔絶されたように感じてメンタルに不調を来すこともあるため要注意です。
さらに、家庭で居場所を見つけることができなくなり、家族と気まずくなるケースもあります。
人間関係でつまずくと、高齢者は自信を失いやすくなります。
サークルに参加したり、昔の友達と交流を復活させたりして、人とつながる場を見つけましょう。地域のボランティアに参加する方法も有効です。

また、風呂掃除や買い物など、意識的に家事をするようになることも、家族との関係が好転するきっかけになるでしょう。
家族との会話が増え、疎外感を抱くことは減ります。
料理を覚えたり、家庭菜園を始めたりすると、脳の認知機能にも好影響を与えます。
チャレンジ精神を持つことが、メンタルケアにもつながるコツです。